72FX
Cyla complete shovel series base
長距離ツーリングも毎日の足にも安心して乗れるショベルチョッパー
そんなコンセプトで製作し続けているサイラ・コンプリート・ショベル・シリーズですが、次のベース車も作業開始しております
72FXは純正で前後ドラムブレーキ仕様で、ショベルの中でも特に旧車感が強い年式です
また、この車両に関して特筆すべきは、純正スタンダードピストン・純正バルブガイドなど他のエンジン内部部品に至るまで交換されている箇所がない状態だったこと!!!
つまり一度もオーバーホール歴のないエンジンだったのです
タフで絶好調で信頼できるオールドスクールチョッパーを相棒にしてみませんか?
コンプリート販売なので全バラにしてオーバーホール&レストアします
一台分をバラバラにした状態ですまずはエンジンのオーバーホール 最初の行程は・・・計測です
ピストン計測
純正のスタンダードでした
もちろん使いませんが、出荷時のままの部品にはロマンがありますシリンダーボア計測 ピストンとシリンダーの計測をしてオーバーサイズの選定をします純正のバルブガイド もちろん規定値以上のクリアランスなので打ち換えますが、これもまたロマンな部品ですね
ガイドを抜くためにヘッドを温めておきますそして打ち抜きます ガイド穴の計測 純正のままだったこともあり状態が良いです続いてカムギアとピニオンギアの計測 クランクケースに移ります レース計測
コネクティングロッドのレース計測部品発注の準備が整ったらヘッドから修理開始 エキゾーストパイプ取り付け部分のネジ山はショベルの弱点の一つ
舐めている車両は多いですが、ヘッドを外したタイミングでリコイルしておきますバルブガイド打ち込みの準備 ヘッドを温めておきます
一本は入っちゃってますね
慎重かつ大胆にガイドを打ち込みます 打込みしろ、ヘッドの温度、打ち込む技術・・・その全てが職人技ですねプラグホールのタイムサート修理 プラグを取りつける部分のネジ山ですが、ここも壊れてることが多いですね
壊れる原因は、オーバートルクが一番多いでしょうが、斜めのままねじ込んだり、汚れたままねじ込んだり、ユルユルのまま走ってたり、、、そのほとんどが乗り手や修理者によって破壊されているケースだと思います