~prologue~
どれくらいの時を眠っていたんだろう
今にも消えてしまいそうな意識のなかで
どれくらい待ち続けてただろう
また風と舞うその時を
傷ついて動かなくなってしまった身体を
また動くようにしてくれた小人さん達に別れを告げて
純銀の糸で作った新しいドレスを纏い
夜の灯が消えることのないこの街で
また風と舞う
生まれ変わったわたしは、白銀の蝶
OWNER:S.KONDO
Sleeping Beauty
1940年式のIndian Chief "340" に付けた名前です
「眠れる森の美女」ですね
数十年の間、ボロボロで今にも朽ち果てそうな状態になっていたチーフを完全レストアして復活させたのでこの名前にしました
プロローグのストーリーは原作とは全く関係ないですけどねw
新しいオーナーに合わせて妄想しましたww
1940年のインディアン・チーフ
この年からインディアンの代名詞でもあるスカートフェンダーが始まりました
またフレームもリジッドからプランジャーへと進化し後輪にもサスペンション機能が追加されました

外装のフィニッシュはクローム
ピカピカではなく、経年での味がある雰囲気が出るように工夫しました
フェンダーなどは下地の錆びをそのままにメッキを施して、景色の良い仕上がりになりました


欠品していたチェーンガードは新品のリプレース部品を使いました
この部分だけピカピカでは雰囲気を損ないますので、フェンダーに合わせてヤレ加工をしています
今回のレストアで「ヤレ加工」についてはかなり勉強と試行錯誤をいたしました
新品とは思えない仕上がりになっていると思います

ラゲッジラックも新品のリプレース部品です
ここもほかの部分に合わせて「ヤレ加工」をしています
塗装の場合もこのくらいには仕上げることができます
これまた新品の部品には見えません

インディアン初期のフロントフォーク
リーフスプリンガーと呼ばれています
コイルスプリングではなく「板バネ」です!!

シートは「GORKY」で製作していただきました
純正のインディアン用CHAM-MEシートベースを使っています

インディアンの心臓部、サイドバルブエンジン
~レストア編~
買い付けた当時の写真が見つけれずに残念ですが、保存してあった写真で紹介していきます
エンジン部門
ビクとも動かない状態のエンジン
これからオーバーホールして再生します

とにかくバラシて洗浄して計測


オーバーホール
当然ながら腰下からのフルコースです


今回は80キュービックインチのストローカー仕様にしています
耐久性も考えてコンロッドはキャリロ製のHビーム
この部品・・・めちゃめちゃ高いですw

74→80ですのでクランクケースの加工も必須です


他のエンジン関連の写真が見つからず(><)
残念ですが、当ブログをさかのぼって全読みすればもう少し見つかると思いますw
気になる方は探してみてくださいね
他にもボンネビルって名前のカムを使ったりしてハイスペックなエンジンに仕上げてあります
車体部門
まずは大切な足回り
リーフスプリンガーフォークのリビルドです
曲がりやクラックの修理修正からすべてのブッシュ&シャフトもやり直しました

ホイールも錆び錆びのカチコチでした
見た目はそのままに、中身は完璧にレストアしてあります


最初はオールドペイントの状態での組み立てでした
全ての場所で改善が必要でしたので組み立ても大変でした
これはこれで味があって好きでした


新しいオーナーの希望で外装をクロームにすることになりました
第二形態への進化です
まずは雰囲気を損なわないクロームにするための下地作りです


今回はピカピカにするのではなく、最初からオールドクロームの雰囲気を出すことに尽力しました
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